レボドパ製剤について
①では内服してから胃に行き着くまで
②では胃から小腸で吸収されるまでの注意点
書いたので ③は小腸以降で。
小腸以降というと 大腸直腸あたり。
便秘問題。
パーキンソン病はαシヌクレインというタンパク質が分解されず脳に蓄積されてしまうことで運動障害など生じるのだけど 脳に蓄積される前に大腸に蓄積されているのがわかっている。
末梢神経中枢神経から脳に波及したという考えもあるらしいけど ということでパーキンソン病の運動障害がでる前から便秘に悩まされるのはそういうことだそうだ。
ちなみに便秘とははっきりした定義はなくて
まあ 3日以上ない 残便感がありすっきりしない場合 便秘かな。
毎日出ていても なんかスッキリしないのが続けば便秘。
わたしの仕事でも 「排便コントロール」で訪問してるケースもたくさんあり 内服で もしくは浣腸 摘便の処置して定期的に便を出せるように介助している。
よくあるのが 毎日出てるので便秘と認識してなかったケース。
ただだらだらとでるので 年配の介護者のオムツ交換の負担が大きく なんとかならん?って相談も多い。
これってたいがい 固ーい便が肛門あたりで留まり出なくて その隙間から便汁が出てるだけ😅
ほっておくと腹痛 吐き気 ひどくなるとイレウスになるし あげく痔も併発。
あと 食べてないから出ない ってよくいわれるけど 食べてなくてもでないといけない。
量が少なくなる 水様便になるという変化はあれど 大腸が動くかぎり 宿便もあるし 生きていくためになんかしらの栄養とるわけで 便はでるというか 出さなければならない。
でないとイレウスとか えらいことになる。
と ま 余談はおいて。
ということで 原因がαシヌクレインである便秘だと レボドパ製剤により改善することがある。
便秘薬内服される方も多いが 便秘薬もいろいろあって 腸を直接刺激するもの 便を軟らかくするものとか 作用が違うので 自分にあったものを見極めた方がいい。
回数多く 軟らかすぎるとか でる前に腹痛がつよいとかは見直すべき。
最後に よく便秘は食生活の見直しもとかって いわゆるヨーグルトや牛乳といった乳製品をとる ってパーキンソン病の人の便秘対応パンフレットみたいなんにも書いてあるの見かけるけど レボドパ製剤の② を思い出してー。
くれぐれもご注意を‼️
終わり。