「PD Main Me」パーキンソン病をおともに やりたいことやる人生の旅にでよう! ひとりじゃないよ。〜ryokanamamaのブログ〜

50歳パーキンソン病歴6年め大学生高校生を持つ母です。。看護師歴30年なんとか現役で働いています。PDとして 母として 看護師としていろいろ教えてもらったことや考えたことなど書いてます。

脳の可逆性② 脳の代償機能について

先日 ブログで紹介した 

 

パーキンソン病の診断と治療の新たな展開

織茂 智之】

 

の中の文章。

あの内容を読んで 今までの疑問がいくつか解決した。

 

まずひとつめの疑問。

 

そもそもあのレポートに行き着いたのは 

✨PD研究会✨と称して 今がんばっている

Sちゃんとのやりとりで 今の状態を説明してもらってるときに

 

ジスキネジアが出ていると言う事は薬が効きすぎていると言うことなので薬効6はおかしいかも…。

 

との返事から。

(ちなみにSちゃんは すごく姿勢がきれいになりました✨)

 

たしかにそうだよね とのことから。

 

ジスキネキアはエルドパを長期服用することによる副作用。

長期にわたることで薬の効きが悪くなり 量が増えることで生じるとばかり考えていた。

だから Sちゃんもわたしも ⁇   ってなってたのだけど。

 

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運動合併症の発生には中枢の要因と末梢の要因が考えられ
ているが,主に前者が強く関わっている.現在中枢の要因 として次のように考えられている.レボドパの血中半減期は 60~90 分程度であり,吸収後早期に減少・消失する.病初期 には,血液脳関門を通過したレボドパは線条体にあるドパ ミン神経の終末部に取り込まれ,ここで aromatic amino acid decarboxylase(AADC)によりドパミンに変換されシナプス 小胞に蓄えられる.ドパミンは一定量シナプス間隙に放出さ れるが,この際 D2 自己受容体によりその放出量が調整され, また DAT により余分なドパミンは再取り込みされるため,シ ナプス間隙のドパミン濃度は一定に保たれる(Fig. 5a).従っ て,ドパミン受容体にはCDSとなる.

しかしドパミン神経が 変性脱落すると,レボドパはセロトニン神経などに取り込ま れ,AADC によりドパミンに変換される(Fig. 5b, c).しかし セロトニン神経などには D2 自己受容体や DAT がないため, レボドパから変換されたドパミンは,その放出,再取り込み などによる制御が行われない.

従って,レボドパが供給され るとシナプス間隙のドパミン濃度は高くなり,また供給が途 絶えると急激にシナプス間隙のドパミン濃度が低下する.こ のようにシナプス後部のドパミン受容体は,血中レボドパ濃 度に依存したドパミンにより間欠的に刺激(間欠的ドパミン 受容体刺激)される(Fig. 5c).これが wearing off をおこす原 因と考えられている.

 

さらにシナプス間隙のドパミン濃度の 変動が繰り返されると,その刺激を受けるドパミン受容体, さらにそれ以降のシグナル伝達系にも変化が生じ,その後の 神経回路網の可塑性にまで影響を受け,過剰な興奮を獲得 するようになり,これがジスキネジアの原因と考えられてい る.

 

DAT :ドパミントランスポーター (dopamine transporter;)

CD S:複数のコントローラで協調・統合した制御をする?

 

わかったこと ひとつめ。

 

線条体の変性がすすみ 受けるものが少なくなってる上に ドパミン欠如の間に それを助けようとほかの神経細胞セロトニン神経)とかががんばってくれて 時間とともに巨大化してきた。

がんばったもののあくまで仮の機能であり 万全ではない。

 

治療によって ドパミンを補充するとドパミン神経は一時的に元のように働くが 発達したほかの神経細胞も反応するため 制御が難しくなっているということ。

 

だから 薬が効いてジスキネキアが出てるはずなのに 薬効6ぐらいという反応になるのか。

 

とにかく 内服調整は難しい…。